• 「くむ組む」

    文字を、くむ組む。
    レイアウトを、くむ組む。
    見ているあなたと新たな知識を、くむ組む。
    見ているあなたと新たな誰かを、くむ組む。

    くむ組んだ冊子で、
    新たな何かをくむ組むことができたら、嬉しいです。

  • 新刊(2025夏)

    vol.16『甘い本〜相対的形容詞の多様な使い方〜』

    2025/8/17 コミックマーケットC106 日曜東5/テ-a

    モノクロ20p, 頒布価格 400円

     こんにちは。今回は「甘い」という言葉について取り上げます。味覚の話だと思って冊子を手に取った方がいらっしゃいましたら、ごめんなさい。 「甘い」という言葉を使って文章を作ってくださいと質問されたら、あなたはどのような文章を作りますか?「このケーキは甘い」「考えが甘い」いろいろと作ることができると思います。
     なぜ私が「甘い」という言葉に興味を持ったのか。例えば、「甘い声(優しい、心地よい声)」という言葉は、英語でも直訳で「sweet voice」と言います。これは他の言語でも似たような表現をするのですが、すごくないですか?
     言語の成り立ちを考えたとき、これらは互いに輸入されることなく、それぞれの言語で比喩表現が発達しているにも関わらず、同じように「甘い」と「声」という言葉を並べることで、意味が通じるです。
     なぜこのようなことが可能なのかというと、人間の本能として、甘い物を食べたときの気持ちや感情が、優しいとか心地よいとかに繋がっている気がします。これを言語学的に言うと「共感覚的比喩」と呼びます。
     一方で、「考えが甘い(浅はかな、軽率な考え)」という言葉については、英語では「sweet thought」という言葉では表すことができません。「甘い」を否定的な意味合いで使うのはどうやら日本語だけのようです。
     このように、日頃何気なく使っている「甘い」という言葉の使われ方を分解してみる冊子です。

    ■味覚の「甘い」には4つのパターンがある

    ・A群:味覚の「甘い」の4パターン

    ■味覚を使って、別の感覚(五感)を表現する共感覚的比喩

    ・共感覚的比喩マップ

    ■味覚を使って、五感以外の感覚や感情を表現する比喩

    ・「甘い」「甘え」の語源

    ■「甘い考え」は、なぜ日本語独特の言い回しなのか

  • 既刊リスト

    テーマが毎回違いますが、その時々で気になったことを取り上げています。

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    vol.15『パスワード本〜人間らしさとその対策〜』

    2024/08 →詳細

    ひらけごま!から暗証番号まで。各々の性格が表れているパスワードな冊子。

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    vol.14『ふるさと納税本〜寄付の効果と翻弄される自治体〜』

    2023/8 →詳細

    寄付の効果と翻弄される自治体を取り上げることで、制度発足時の思惑からどのように変わっていったのかを探る冊子。

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    vol.13『ネイル心理本~ネイルをしたいと思う気持ち~』

    2022/8 →詳細

    ネイルって、好きな人は本当に好きで楽しんでいて、その気持ちの変化をさまざまな研究結果から探る冊子。

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    『故郷がアニメ聖地になった』

    2022/8

     アニメが好きな人にとって、故郷がアニメ化される。どのシーンどのカットを見ても、一瞬でどの場所かすぐ分かる。それはまるで、キャラクターと一緒にこの町で生きてきたかのような感覚。最高の喜びでしかない。

     もし、陽渚(ひな)、夏海(なつみ)、黒岩部長、大野先輩とすごしたら、どのようなことが起きていたのか。子どもの頃を振り返りつつ、残しておきたい風景と記憶を写真に収める。

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    vol.12『著作権発展本~私的使用のための文章図画複製~』

    2011/12 →詳細

    著作物を簡単にコピーできてしまう時代に、著作権法第30条(私的利用のための複製)の建築過程を振り返る。

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    vol.11『商標本~商標を先に取られた時に対抗する方法~』

    2018/08 →詳細

    他人に商標取得されてしまった場合、何もできないのでしょうか。商標の基本を押さえた上で、実際の事例を見ていく冊子。

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    vol.10『地方データ本2~統計データから見る未来~』

    2017/12 →詳細

    少子高齢化が進む中、地元のスーパーや介護は大丈夫なのだろうか。RESAS等を使いつつ、未来を推測するための手がかりになる冊子。

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    vol.9『地方データ本1~自治体決算から見る未来~』

    2017/08 →詳細

    少子高齢化が進む中、地方自治体の財務状況は大丈夫なのか。自治体決算を読み、未来を推測するための手がかりになる冊子。

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    vol.8『左右本~なぜそれが右でそれが左なのか~』

    2016/08 →詳細

    なぜ日本では車は左側通行なのか。世界中右利きの人が多いのになぜ統一されないのか。OSによるアイコン配置の謎など、右と左のお話。

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    vol.7『国立国会図書館本2~納本制度の歴史と現在~』

    2015/12 →詳細

    納本制度を悪用して代償金を受け取った事件について、納本制度の制定背景を追うと日本特有の事情があった。第2回所蔵調査も実施。

    (頒布終了→総集編へ)

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    vol.6『葉書本~はがきサイズの謎と郵便事業の近代化~』

    2015/08 →詳細

    なぜ郵便はがきはA6サイズではないのか、郵便事業近代化の歴史を追う。同時にスタートした郵便番号制度や、圧着はがきの謎も取り上げる。

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    vol.5『くまぬいぐるみ本~移行対象としてのぬいぐるみ~』

    2014/12 →詳細

    くまのぬいぐるみがかわいい理由を探る冊子。テディベアの起源にあった転換点、移行対象という概念、キャラクターとの関係を考える。

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    vol.4『分類コード本~その順序が気になる~』

    2014/08 →詳細

    人間の知を分類するという、壮大な図書分類はどのようにして出来上がったか。分類コードの作成にまつわる話を紹介。

    (頒布終了→総集編へ)

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    vol.3『盗電本~電気窃盗の歴史からみる無体物窃盗~』

    2013/04 →詳細

    電気はモノでないのに盗んだらなぜ窃盗罪になるのか。でも情報を盗んでも窃盗罪にならない?電気窃盗の歴史から法律制定の背景を探る。

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    vol.2『確率一直線本~リスクを一直線上に並べてみた~』

    2012/08 →詳細

    確率をすべて一直線上に並べて、AよりはBの方が確率が大きいもしくは小さいと把握することで、客観的にその確率を把握してみようという本。

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    vol.1『国立国会図書館本~サブカルからみる納本制度~』

    2011/12 →詳細

    納本されていない商業まんが本がある?CDやゲームも保存している?同人誌も納本することができる?寄贈することができる?

    (頒布終了→総集編へ)

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